ヨーキーもも

慢性腸症の犬におけるビタミンDの状態と臨床転帰の関係

ビタミンDと慢性腸症の関係について、論文が発表されました。
原文は英文なので、読むのは大変ですね…

慢性腸症の犬におけるビタミンDの状態と臨床転帰の関係

以下転載


■慢性腸症の犬におけるビタミンDの状態と臨床転帰の関係
Association of Vitamin D Status and Clinical Outcome in Dogs with a Chronic Enteropathy.
J Vet Intern Med. 2015 Aug 26. doi: 10.1111/jvim.13603.
Titmarsh H, Gow AG, Kilpatrick S, Sinclair J, Hill T, Milne E, Philbey A, Berry J, Handel I, Mellanby RJ.

背景 慢性腸症 (CE)の犬は、健常犬よりもビタミンDがより低い。ビタミンDは、炎症性腸疾患の人において臨床的に負の転帰と関連している。

目的 CEの犬において診断時の血清25ヒドロキシビタミンD (25(OH)D)濃度と臨床的な転帰の関連を明らかにすること。

動物 2007年から2013年の間にRoyal Dick School of Veterinary Studies, Hospital for Small Animalsに来院したCEと診断された41頭の犬

方法 回顧的研究。血清25(OH)D濃度を、追跡期間に生きている犬、CEとは関係のない理由で死亡した犬(生存犬)、CEによって死亡したか安楽死した犬(非生存犬)の間で比較した。ロジスティック回帰分析によってCEの犬の有意な死亡予測因子を決定した。

結果 CEと診断された時点での血清25(OH)D濃度は、非生存犬(15頭)において有意に低かった(非生存犬の中央値 4.36 ng/ml, 四分位値 1.6-17.0 ng/ml、生存犬(26頭)の中央値 24.9ng/ml, 四分位値15.63-39.45 ng/ml, p<0.001)。血清25(OH)D濃度は、CEの犬における死亡予測因子として有意であった(オッズ比 1.08 [95%信頼区間 1.02-1.18])。

結論 診断時の血清25(OH)D濃度は、CEの犬の転帰の予測因子である。犬の慢性腸症が起こることとその結果へのビタミンDの役割については今後の研究が期待される。(Dr.Taku訳)

  1. 2015/09/02(水) 14:48:58|
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超低脂肪食(ULF)について~2014年8月6日の記事の追加部分~

2015年7月27日

2014年8月6日の記事
「腸リンパ拡張症の犬の治療における食物脂肪制限の臨床有効性」の日本語訳を紹介していますが、この文中で紹介されているのは鶏胸肉ですが、実際治療で使われているのは、鶏ささ身です(先日開催された日本ペット栄養学界大会の講演で”ささみ”と紹介されていました)

また、この論文中の超低脂肪食(ULF)の鶏ささ身とじゃがいもの配分、1:2と言うのはカロリー比のようです。
必要カロリーが300kcalであるならば、100kcalをささみ:200kcalをじゃがいもとします
ささみは100gで105kcalですので、100÷105×100≒95~96g
じゃがいもは100g当り75kcalですので、100÷75×200≒267g
です。

必要かカロリーは
健康で去勢、避妊済成犬で、[70+(30×体重)×1.6] くらいです
  1. 2015/07/27(月) 22:40:16|
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恐るべし、ULF(超低脂肪食)!!

7月22日
検査結果
 ALB 3.4(2.3-3.6)
 TP 5.9(5.0-7.2)
 Tcho 104
 Ca 10.7

ごはん
7月16日~7月22日
 ささみ 40g
 白米 80g
 サツマイモ 40g
約231Kcal 脂質0.6g(1.15%) 蛋白質11.6g(21%)

サプリメント
 L-グルタミン
 ビタミンB群
 強力わかもと1/4錠×3

投薬
 プレドニゾロン 2.5mg/3日
 フラジール 1/4錠×2/日
 炭酸カルシウム製剤

測定器の異常ではないようです(*^^*)
ステロイドを3日に1回2.5mgにして1週間
今週もクリアです!!
ULFの効果は、ももにとっては絶大のようですね
今日からステロイドをさらに減らして
3日に1回1.25mgです

7月18日、東京都の帝京科学大学で開催された
「ペット栄養学会 第17回大会」に行ってきました!!!

この大会で、今年は日大の亘教授が
「PLE(リンパ管拡張症)の食事管理」という演題で
講演されました

以下、講演の内容の一部です

蛋白漏出性腸症は、病名ではなく症候名であり、ステロイドやシクロスポリンなどの同じ治療法では改善されないことがある。
・リンパ管拡張を伴ったIBDやCE(慢性腸炎)→除去食、ステロイド、シクロスポリンなどの免疫抑制による治療
・リンパ管拡張症(初期は腸の炎症があったが、ステロイドなどの投薬で炎症と下痢などの症状が治まった後、リンパ管拡張のみが残り低アルブミンであるものを含む)→低脂肪食による治療
・消化管型リンパ腫→化学療法による治療

腸リンパ管拡張症については脂肪のコントロールが重要。
長鎖脂肪酸が腸のリンパ管から吸収され、破綻したリンパ管から腸内腔へ漏れて状態を悪化させる。

ステロイドの効果が低い腸リンパ管拡張症24例に対して「ささみ1:じゃがいも2」の超低脂肪食(ULF)を2ヶ月間投与して検証した。
24例中19例でアルブミン、蛋白が上昇しステロイドの減量が可能だった。
ステロイド抵抗性の腸リンパ管拡張症には食事性の脂肪制限が非常に重要なことがわかった。

問題点としては、ULFは著しく脂肪が制限されているので、栄養基準を満たしておらず、病気を改善するための一時的な方法とするべきで、漫然と続けてはならない。
必ず獣医の下、定期的にモニターしながら治療しなければならない。
ULF100%で開始して、アルブミンが改善し、ステロイドが減量できてきたらULF50%+LF(低脂肪の療法食など)50%で様子を見る。

炎症を伴っている場合は、ステロイド療法、免疫抑制剤療法、低アレルギー食などが有用であるが、炎症を抑えたにも関わらず、低アルブミンが持続する場合にはリンパ管拡張が残っている状態であり、脂肪制限食が非常に有効である。


以上のような内容でした。

私たち飼い主にとって一番の問題点は、主治医にこのULF療法を理解してもらいにくいことですよね。
そこが一番重要で、一番難関ですね。。。

ステロイド減らせませんね〜
免疫抑制剤も使いましょう。
。。。
その前に、「ULF療法を試してみましょうか」って提案してほしいね。

スーノちゃんママ、びび&るいちゃんママ、アドゥルちゃんママとご一緒出来て
楽しい、ミラクルな一時でした。
ももが病気でなかったら、会うことがなかったのですものね~
何だか盛りあがりましたね!!
  1. 2015/07/22(水) 23:46:57|
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PLE DOGS FORUM

PLE DOGS FORUM 蛋白漏出性腸症のわんちゃんのために

というサイトがオープンしました!!!

蛋白漏出性腸症で闘病している、るいちゃんのママありあさんと、H∧Lママと私の3人で、日々病気について悩む中、こんなサイトがあったら良いねと相談し、ありあさんが作ってくれました。
構想から1年です!!!
まだ、工事中の部分も多いですが、これから多くの方に関わっていただき、どんどんいいFORUMになっていったらいいなぁと思います。

病気がわかった日、一晩中インターネットで検索して、同じ病気の闘病ブログでたくさんのことを学びました。
教科書通りの治療では、うまくいかないことが多そうだと感じました。
良くなったワンちゃんがいる!!!と勇気をもらいました。
実際に治療している方々の声がもっと聞きたいと思いました。

この病気のワンちゃんたちが、一番良い治療を選択できたらうれしいです!!
協力してくださる方募集中です。
参考にできる症例が多ければ、多くのワンちゃんの治療の参考になると思います!!!

是非是非、見にきてくださいね。
  1. 2015/04/24(金) 23:45:03|
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リンパ管拡張症と診断され重度下痢を来たしたイヌに対し補完的に宮入菌・グルタミンを投与し有効であった1例

「リンパ管拡張症と診断され重度下痢を来したイヌに対し補完的に宮入菌・グルタミンを投与し有効であった1例」
という文献が、大阪大学大学院医学系研究科生体機能補完講座などにより発表されています。(2013年発表)

以下、内容の要約です。

重度低蛋白症(TP:3.2 Alb1.1)で内視鏡生検にて小腸粘膜固有層のリンパ管拡張、大腸における慢性炎症が認められ、リンパ管拡張症と診断された8歳のウエストハイランドホワイトテリア(♂)が半年のステロイド、サラゾスルファピリジンの内服で小康状態が続きステロイドを漸減していたが、半年後再び下痢、嘔吐などの症状が悪化(TP:3.4 Alb:1.35)し、再びステロイド増量するも改善が見られず、その1ヵ月後より宮入菌を、2ヵ月後よりグルタミンを補完的に処方。徐々に便状態が改善した(TP:3.9 Alb:1.84)。
宮入菌は腸管内における病原菌増殖抑制や効炎症作用が、グルタミンは同じく抗炎症作用や腸粘膜上皮への栄養を供給し粘膜傷害後の修復促進効果があることが報告されている。グルタミン投与後はステロイド剤の内服量は不変にも関わらず総白血球が低下していることや、便状態が改善したことから、大腸炎などの炎症が改善されたことが示唆された。リンパ管拡張症に対する一般的な治療はステロイド剤や食事療法だが、今回のようにステロイド剤を増量したにも関わらず症状の改善が見られない場合、宮入菌やグルタミンといった食品製剤を補完的に用いることでよりよい治療効果を発揮する可能性が示された。



  1. 2015/04/23(木) 23:14:30|
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