ヨーキーもも

ルーイママのメッセージ~MCTについて ―追記あり―

先日、ルーイママのメッセージを掲載しましたが
その中で、MCTオイルについての記載があり
詳しく知りたいと
ルーイママのwebページの
MCTについて詳しく書かれている部分と自動翻訳で格闘中の、まさにその時
同じように、この部分の重要さを感じて
アメリカ在住の方(みぬまま)から
翻訳文が届きました!!!

こんなにも気にかけていただいていますので
私たちも、しっかり要点を押さえて
頑張らないとですね!!

Canine Intestinal Lymphangiectasia: My Gripe with MCT / Coconut Oil(ルーイママのwebサイトより)

(以下日本語訳)

犬の腸リンパ管拡張症:MCT・ココナツオイルに対する不満
過去二年間の間、中鎖脂肪酸トリグリセリド(MCT)をこの病気に対して使用することについて何度も不満を述べてきました。特に気になることの一つは、そもそもMCTは病気を治療するわけではないということです。MCTを使うことの目的は食べ物のカロリーと脂肪を増やし、脂溶性の栄養素の消化を助けることです。しかし、MCTによって愛犬がリンパ管拡張症(CIL)から回復するわけではなく、実際は悪化することもあるのです。

CILフォーラムを通して何度もこの情報を得ようとしたのですが、結局基本に戻らなければならないことに気づき、私の考えを最初から説明することにしました。以下私がフォーラムに投稿した内容です。


恐らくあなたは何故私がいつもMCTとココナツオイルの件について肯定しないのか、疑問に思っているかもしれません。このことについて、私は恐らく複数のスレッドで断片的な説明ばかりをしてきたと思いますが、フォーラムメンバーに対して完全な説明をする必要があることに気づきました。ここで私の考えや経験をまとめて記載することにいたします。

まずは私自身の経験です。以下のことは他の記事に書きましたが、少し補足を加えて再投稿します。

引用

ルーイが最初に診断された時、私はこの病気にどのように対応するか、ネット上で見つけられる限りのこと全てを検索しました。当時はこのようなフォーラムもありませんでした。MCT(及びココナツ)油に対する情報が様々なサイトで目に付き、私は何故私の獣医がそれをルーイに提案しないのかが理解できませんでした。カリフォルニア大学デイビス校の獣医たちがルーイにそれを処方しないことに対して憤慨し、私は(愚かにも)自分の勝手な判断でルーイにそれを与えることにしました。そして、当然のことながら、ルーイはますます具合が悪くなり、職場(獣医学情報誌にオンラインでアクセスできる)でより多くの情報を読み漁ったところ、多くを読むにつれてルーイが具合が悪くなった理由がわかり始め、MCT・ココナツ油の使用への反論についての最新文献も見つけることもできました。

以上が、この療法に対する経験の実例です。こちらカリフォルニア大学デイビス校の獣医たちは最新のプロトコルの枠組みの中で診療を行っていて、より豊富な知識を持っていたのだと思います。愚かにも私は自分の方がよく知っていると思い込み、その結果ルーイを苦しませてしまいました。

こちらの獣医の一人が世界小動物獣医協会において特にこの件に関してすばらしい話をしてます。スタンリー・マークス先生という方で、以下の彼の文献は、学術情報誌を購入しなくても誰でも簡単にアクセスすることができるため、私もこのフォーラムでよく引用させていただいています。以下のリンクからアクセスできます。

http://www.ivis.org/proceedings/wsava/2 … 21_abs.pdf

以下が、獣医学研究者及び著名な専門医であるマークス先生がMCT(ココナツ油を含む)について述べていることです。

引用

食事のカロリー摂取効率を上げるために中鎖脂肪酸トリグリセリド(MCT)を与えることは、食事を不味くし、下痢を起こす可能性もあるため、勧められない。最近の研究結果ではMCTは肝臓への門脈血流を通しては完全に吸収されず、リンパ管拡張症を悪化させる可能性があることも示唆されている。

つまり、私は自分自身の犬の状態を悪化させてしまった後で、自分自身が教鞭を執る病院の獣医によって、MCTを獣医が処方しなかった理由について書かれたこの文献を見つけたのです。

更に調べて、これらの脂肪が当初CILの犬によいと考えられる根拠となった過去の試み―上記の引用の中でマークス先生がMCTは門脈を通して肝臓には直接は届かないことを仰っていますが―についてより多くの資料や研究結果を見つけました。

これは、私が見つけた単純かつ非専門的概要です。当初の考え(1979年に出版された文献)では、これらの脂肪はリンパ乳び管のバイパスとなり、リンパ管拡張症の犬にとって消化されやすくなると思われていたのです。そのかなり後になって行われた研究において検証されたところによると、この理論は不十分であることがわかっています。現在の研究結果ではこれらの脂肪は体内で他の脂肪と同様に消化される、つまり他の脂肪同様、腸の乳び管に届いて乳び管の拡張を引き起こすことが示唆されています。

話を戻して、私がこの病気についての調査を始めた頃に戻ってみましょう。MCTがこの病気の第一選択であることを示唆した多くの情報と同時に、私はこの病気の予後についての悲観的見通しについても多くのことを読みました。実際、診断後二年も生きた犬はいないなどという文献まで出版されていました!予後についての考察では「予断できない」「よくない」などの言葉が使用されていました。

私は物事を結び付けて考える傾向があります。従来受け入れられ、広く用いられてきた治療プロトコルが、新しい根拠によると、当初信じられていたような効果はないことが示されており、実際は犬に対して有害である可能性が指摘されているわけです。

世の中にはこの治療法を行う獣医が数多く存在し、そして過去二年間に多くの犬は結局命を落としています。これらの二つのことに関連はないのか疑問を感じ始めたことは、私にとって大きな飛躍ではありませんでした。私の心の中に浮かんでくるのは、ある医師が患者全員に毒を投与し、そのうちどの患者も長生きしなかった事実を悔いているイメージです。

今はこの治療法が必ずしも有用ではなく、実際は恐らく有害であることを示唆する根拠があるわけですから、全ての獣医が治療プロトコルから一斉にそれを抹消すべきでは?と思われるでしょう。しかし実際そうはいかないのです。以下、初期に投稿した内容を転記します。

引用

私は大学(カリフォルニア大学デイビス校)の研究部門で人間の医薬品に関する仕事をしていて、人の医療における重大な発見が人間の患者を治療する医師の間で受け入れられるまでにどれだけ時間がかかるかを知っています。それは10-20年にもなります!獣医(または医師)に治療プロトコルの最新根拠に追いついてもらうためにはそこまで待てないので、私たちが自分自身でリサーチをして、自分で見つけた根拠を示して獣医を啓蒙しなければならないのです。獣医が十分な情報に基づいてよい決断を下せるよう私たちが導くことができればいいのですが、獣医の中には獣医学校の先生から教わった知識でない限り全て無視する人もいます。そこで、その段階で私たちは可能な限りの最善の決断を出すのです。

MCTは何が何でも避けるべき治療法と自信を持って言えるの?という疑問をお持ちでしょうか。私はCILの犬がMCTを与えられれば必ず具合が悪くなると100%自信を持って言えるだけの根拠はないと思います。しかし私はこれらの病気に対する研究もせずこの病気を持つ多数の患者の治療も行わない(または助けもしない)医師の意見よりは、研究者にって進化し続ける科学的根拠や意見を尊重します。

獣医がMCTに重度に依存することで、MCTを使わない場合よりもより多くの犬が死ぬような、嫌な予感がしています。しかしこの件に対するより多くの研究に資金が調達されることを望みはしますが、もっとはっきりした根拠がわかるまでは、このフォーラムではそれを推奨するつもりはありませんし、他の方が同様のことをおっしゃっているのを見れば私はコメントを厭いません。


ここで注意しておきますが、私はMCTの使用を支持しないながらも、使用しても特に明確な問題は見られなかったケースも存じています。ここで申し上げるべきは、治療指針において重要なのは常にあなたの愛犬に何が効果があるかによるということです。もしこれらの製品を使用して愛犬が寛解に至ったのであれば、そのまま変更せずに続けてください。



以上、翻訳文です。
CIL(Canine Intestinal Lymphangiectasia)とはリンパ管拡張症のことです。

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  1. 2014/07/12(土) 09:03:37|
  2. IBDやリンパ管拡張症の文献・情報など
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